インド(5)

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砂漠に木を植える女たち
 タール砂漠で、木を植えている人々がいた。人々は直径2メートルほどの円の周囲をクワを使って深く掘り、相撲の土俵のように残された土の真ん中に小さな穴を掘って、そこに苗を植えていた。このような特殊な形に土を掘る理由はよくわからなかったが、おそらく乾燥した環境でも木が育ちやすくするための工夫なのだろう。
 女たちはサリーを頭から被り、外からは顔が見えない状態で働いていた。これは「よその男に顔を見られてはいけない」というイスラム風の習慣ではなく、強烈な紫外線と砂埃から肌を守る意味合いが強いようだ。  たとえ肉体労働の現場であろうとも美しく着飾るのが、ラジャスタン女性の流儀のようだ。外で仕事をするときも、市場に買い物に行くときも、家の中で家事をするときも、いつも色鮮やかな刺繍入りのサリーを身につけているのだ。

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