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ゴールにはフォートと呼ばれる植民地時代の城塞都市がある。フォートは市街の破壊と混乱と喧噪から切り離された不思議な静寂の中にあった。フォートの中は外敵の侵入を防ぐために造られた高さ10m近くある壁に囲まれているために、ここだけは津波の被害を全く受けなかったのだ。
灯台や時計台やキリスト教会といったコロニアル風の古い西洋建築が立ち並ぶ通りは、行き交う人の姿もまばらだった。もともと生活感が乏しい町なのだが、それにここだけが津波被害を免れたことが加わって、フォートは周囲から明らかに浮いた存在になっていた。 |
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