マディヤ・プラデシュ州に住む少数部族ベガ族の男たちがカウベルを選んでいる。
男たちは何十個も並べられたカウベルをひとつひとつ「試聴」していた。一番いい音が出るカウベルを買い求めるようだ。オーディオマニアがスピーカーを選ぶときのように真剣な面持ちである。
僕にはカウベルの音色の違いなどさっぱりわからないが、彼らにとっては重要なことのようだ。彼らは山岳地帯に住む彼らは多くの牛を放つと、はぐれた牛を見失うことも多い。そういうときにカウベルをつけていれば牛がどこにいるか把握できるのだという。彼らは牛を見なくても、その音色だけでどの牛がどこにいるかわかるという。
ちなみに一番大きなカウベルは40ルピー(80円)する。